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〒891-4208屋久島町口永良部島379-1
美浦漁港沖に棲みついている左前足を失ったアオウミガメ(下記表の個体番号1)。 撮影は、大久保 政英さん(2012年11月)。 少なくとも、4年以上は美浦海岸で棲んでいました。 人を恐れず、手で触れても、逃げ出すことがなく、子供たちがジェーンと呼んだ人気者でした。 ジェーンの他にも、数頭のカメが棲みついています。 表 個体認識されたアオウミガメ個体と確認月
番号
撮影年
個体名
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
1
片手・ジェーン
⑥ ⑪
② ⑦⑧
② ⑧
情報なし
目撃なし
2
タツノオトシゴ
⑪⑫
⑥ ⑧
3
ミダレ
⑧⑨⑩
4
ハト・佐渡
⑧
⑥⑦ ⑨ ⑪
⑦⑧⑨
⑥⑦
5
ヤッコ33
⑥
6
首に星
⑧ ⑩
7
カミソリ
⑦⑧⑨⑩
8
流れ星
⑦
9
逆さN
10
ヤッコ55
11
ゴルフ
⑨
12
ブチ
①
⑦ ⑧
13
点々
14
パイπ
15
狩人・巨神兵
⑨⑩
16
エビ
⑩
17
ハの字
18
花火
19
ナガレ22
⑪
20
マークC
21
フック
22
尾に白点
23
イカリ
24
尾しろ
25
つばめ流星
26
ごま塩
27
3点白
⑦ ⑨
28
ふの字
29
後脚欠損
⑦目撃
30
首に勾玉
31
ビッグC
32
ブチΩ
33
ボーン
35
36
37
⑦ ⑩
38
ブチ龍
⑦⑧ ⑩
39
5P
40
コオモリ
41
釣り針
42
左へり白点
43
コンパス
44
ダビデ星カメ
45
ニュージランド
46
天目キューピー
47
太い流れ星W
48
ニワトリ
49
マクドナルド
50
矢じり
51
ウサギ
<注>○に数字は、写真撮影された月を示す。 上記、個体番号29の2016年で、⑦目撃とあるのは、写真撮影はなく目視したもの。
甲羅についた模様の特徴から個体識別しました。個体の名前は、模様に由来します。これまでの写真判定による個体識別から判断すると、少数ながら越年して棲息する個体がある。 写真は「えらぶ年寄り組」による撮影以外に、大久保政英さん、小林宏至さん、広島大学院生の皆さんから提供を受けました。 <注>2014年7月までは、提供された写真画像ですべての個体を識別した。2014年8月~2015年1月は環境省調査事業(グリーンワーカー)により撮影した画像を併用して個体識別した。 上記の観察から分かったこと
このアオウミガメの名前は、tatsuタツノオトシゴ です。 2012年から2013年に、美浦漁港沖に棲みついていました。2014年は、まだ見つかっていません。 撮影は、大久保 政英さん(2012年8月)。
年度
上陸回数
産卵
1990年まで
卵を掘り出し、孵化施設に移したうえで、孵化援助・放流を行っていた。
1990年代以前は、現在より多くのウミガメが上陸していた。
2011年まで
ここ10数年変化なし
約20回
約13か所
*子ガメの救助=大部分の子ガメが地上に出た後、砂地から出遅れている子ガメを掘り起し、海に放流する
口永良部島にはウミガメが上陸していました。
「えらぶ年寄り組」は、ウミガメが心配で独自の調査・観察を始めていました。
しかし、2015年5月に噴火があり、上陸していた海岸が立ち入り禁止です。
さらに、その後発生した土石流のために、海岸が荒れて、ウミガメの上陸が途絶えています。
以下は、かつての調査報告です。
2013年~2014年度の、屋久島町のウミガメ保護・監視事業
2014年度報告書、2015年度報告書
環境省グリーンワーカー事業
2014年~2017年度の、環境省グリーンワーカー事業
2014年度報告書、2015年度報告書、2016年度報告書、2017年度報告書
この間の報告をまとめました。まとめの報告書
ウミガメの保護・調査
アオウミガメの棲む美浦漁港沖
美浦漁港沖に棲みついている左前足を失ったアオウミガメ(下記表の個体番号1)。
撮影は、大久保 政英さん(2012年11月)。
少なくとも、4年以上は美浦海岸で棲んでいました。
人を恐れず、手で触れても、逃げ出すことがなく、子供たちがジェーンと呼んだ人気者でした。
ジェーンの他にも、数頭のカメが棲みついています。
表 個体認識されたアオウミガメ個体と確認月
番号
撮影年
個体名
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
1
片手・ジェーン
⑥ ⑪
② ⑦⑧
② ⑧
情報なし
目撃なし
2
タツノオトシゴ
⑪⑫
⑥ ⑧
3
ミダレ
⑥ ⑧
⑧⑨⑩
4
ハト・佐渡
⑧
⑥⑦ ⑨ ⑪
⑦⑧⑨
⑥⑦
5
ヤッコ33
⑥
⑧⑨⑩
6
首に星
⑧ ⑩
⑧
7
カミソリ
⑦⑧⑨⑩
8
流れ星
⑦
9
逆さN
⑦
10
ヤッコ55
⑧
11
ゴルフ
⑧
⑨
12
ブチ
⑧
①
⑦ ⑧
13
点々
⑨
14
パイπ
⑨
15
狩人・巨神兵
⑨⑩
⑨
⑧ ⑩
16
エビ
⑩
17
ハの字
⑩
18
花火
⑩
19
ナガレ22
⑪
20
マークC
⑪
21
フック
⑪
22
尾に白点
⑪
23
イカリ
⑪
24
尾しろ
⑦
25
つばめ流星
⑨
26
ごま塩
⑨
27
3点白
⑦ ⑨
28
ふの字
⑨
29
後脚欠損
⑦目撃
30
首に勾玉
⑦
31
ビッグC
⑦
32
ブチΩ
⑦
33
ボーン
⑦
35
ビッグC
⑦
36
ボーン
⑦
37
首に勾玉
⑦ ⑩
38
ブチ龍
⑦⑧ ⑩
39
5P
⑧
40
コオモリ
⑧
41
釣り針
⑧ ⑩
42
左へり白点
⑩
43
コンパス
⑩
44
ダビデ星カメ
⑩
45
ニュージランド
⑩
46
天目キューピー
⑩
47
太い流れ星W
⑩
48
ニワトリ
⑩
49
マクドナルド
⑩
50
矢じり
⑩
51
ウサギ
⑪
<注>○に数字は、写真撮影された月を示す。
上記、個体番号29の2016年で、⑦目撃とあるのは、写真撮影はなく目視したもの。
甲羅についた模様の特徴から個体識別しました。個体の名前は、模様に由来します。これまでの写真判定による個体識別から判断すると、少数ながら越年して棲息する個体がある。
写真は「えらぶ年寄り組」による撮影以外に、大久保政英さん、小林宏至さん、広島大学院生の皆さんから提供を受けました。
<注>2014年7月までは、提供された写真画像ですべての個体を識別した。2014年8月~2015年1月は環境省調査事業(グリーンワーカー)により撮影した画像を併用して個体識別した。
上記の観察から分かったこと
①全ての個体が、アオウミガメであったこと。
②多くの個体は、その年だけに写真撮影されたこと。
③中には、2年~3年続けて写真撮影された個体があること。
・・・・などから、
多くのアオウミガメが、美浦の入り江に回遊してくる。ほとんどは、すぐに去ってしまうが、中には数年にわたって暮らすアオウミガメも見受けられた。
このアオウミガメの名前は、tatsuタツノオトシゴ です。
2012年から2013年に、美浦漁港沖に棲みついていました。2014年は、まだ見つかっていません。
撮影は、大久保 政英さん(2012年8月)。
ところが向江浜では、
1990年代に砕石残土が防波堤代わりに積み上げられたため浜が狭くなり、おまけに残土が崩れてウミガメの産卵が困難になっていました。
そこで、
「えらぶ年寄り組」は、2012年8月から、向江浜でウミガメ保護・監視活動を始めました。9月に屋久島町長に要請書を送り、向江浜の現状を訴え、原状回復とウミガメの保護を要請しました(トップページ参照)。向江浜の原状回復は、現在のところ進展はありません。
ウミガメ保護については、屋久島町も積極的で、向江浜がウミガメ保護・監視の対象されるなど進展がありました。
<2015年の噴火で火砕流が向江浜に押し寄せました。大雨の度毎に土石流があり、浜辺は石だらけです。
ウミガメガ上陸している形跡はありますが、産卵は無理の様です。立ち入りも禁止されているために、ウミガメの調査は中止しています。>
ところが7月10日、台風8号による大波で、それまでの産卵巣がほぼ全滅しました。がっかりです。
島民有志によるウミガメ上陸調査活動の経過
年度
上陸回数
産卵
1990年まで
卵を掘り出し、孵化施設に移したうえで、孵化援助・放流を行っていた。
1990年代以前は、現在より多くのウミガメが上陸していた。
2011年まで
ここ10数年変化なし
2012年
約20回
約13か所
*子ガメの救助=大部分の子ガメが地上に出た後、砂地から出遅れている子ガメを掘り起し、海に放流する
上陸するウミガメの保護・監視方針
2)孵化した子ガメの大部分が、海に帰ったころを見計らって、産卵箇所を掘り起こ して産卵・孵化数を出来る範囲で確認します。
その際、子ガメが残っておれば、海に帰してやります。
3)向江浜の清掃を心がけます。
幸いにも口永良部島では、人の浜への立ち入りでウミガメの上陸や産卵・孵化が妨げられたことはありません。
従って、監視の対象を、人の立ち入りに向ける必要はあまりないのが実状です。
それよりも、荒れた浜を清掃したり、養浜に配慮して、上陸・産卵・孵化と子ガメの帰海に妨げがないように活動したり、
保護・監視する方針です。
マナーのない観光客の心配がないと云うことは、逆に、口永良部島のウミガメが知られていなかった、
情報を発信してこなかったことにもつながります。もっと、情報を発信し、島民や観光客に浜に立ち寄ってもらい、
ウミガメの産卵孵化する向江浜を楽しんでいただきたいと願っています。